ブルーな正月

クリスマス射撃では飛んだり跳ねたりしていたアラナナゴのイチローさんだった、

ところがその翌日から腰が痛みだし、やがて激痛となりヨッチヨチ歩きをヨギなくされ、立ち続けることができなくなってハヤ1週間がすぎたノデアル。

座ったり寝たりしていると痛まない・・・歩き始めると痛む・・・坂道がつらい、重いモノを持つとアアア〜!! と腰に刃を刺し込まれたようにへたりこむ(@_@;)

こういう場合は治るまで寝て居るべきなのかムリをして動くべきか?・・・でも家族とのマキ狩りが好きなイチローさんは それを止めず、朝の卓球も続けていました・・・。

“もうトシだしな・・若いころからムリしてきたしな・・今まで腰痛のひとつもなかったのがフシギなくらいだしな・・・しかし、これが治らなかったら射撃が出来なくなるな・・・運動ができなくなったら小説書くしかないな・・・”

などなどと、つらつら想っていたら気持ちがブルーになりましてね・・・

自然治癒を本意とするイチローさんは、これくらいで医者に診せる気持ちなどなかった。
だが1週間を経ても症状がよくはならないのでナナ奥様は大声を出し始め、まあ保険も在るのだから行くか・・・

“ドクター・・射撃がでけんわ(-_^:)”

“それはいかんね、では痛い場所を指で示しなさい・・・ほほう、そこか・・したら私の動きに合わせて身体を動かしてみなさい・・・フムフム、たいした事でもないな・・2週間もあれば全快するじゃろう、いいかい? 2種類のクスリを出すので指示通りに飲むのだゾ・・・”

治るんだって(^◇^;) ほんまぁ?・・・

この激痛がなくなったら宙を飛べるほどにうれしいわい。初診料35ドル、クスリ代8ドル・・治らなかったら腹がたつけど治るのなら20万円でも安いもんだ・・・いや、ヒャクマン円だってしかたないだろうナ・・・

クスリ嫌いのイチローさんは、半信半疑で錠剤を飲む。 初めの2日間は5錠、次の2日間は4錠といったぐあいに減らしていくのだそーだ。
それとはべつに他の薬も日に3回飲む。

そしてドクターは最後に言った。

 “いいかい、イーチ・・・腰は痛いだろうが頑張って動き回るのだぞ。 動かないと治らないぞ。最もイケナイ事はベッドに横たわること!! 立って歩け、なにか仕事をしろよ・・・これはスゴク大切な事だから守れよ・・・”

“リアリィ?・・わぁーお (^o^) じつはそうしていたんだけど それが良いのかどうか判断 できなくて知りたかったことなんだわ(∩.∩)”

こうしてイチローさんは帰宅し、夕食とともにクスリを飲んだ。眠くなるそうなので夜に飲んだ。そして子供たちと映画を観はじめた・・・すると映画は見えているのに音声が霞み始めた。 やがてマブタも閉じられる。時計を見るとまだ7:30だ・・・。

“ジュンケン、ダダは寝るからね、TVは自分たちで消してなぁ〜 グッナァイ・・・”

こうして1月3日の夜は終わった。

よく朝、ぱっちりと目が明いた。昨日はクスリを飲んだのだ。効いてくれると助かるな・・・よく眠ったので活力を感じる・・・起きよう。

と、足を試すために元気よく立ち上がった・・・ふと時計を見る・・・え?・・・なんだって?・・・

 10:30だってぇ??
 翌日のかい?
 いや、まだ今日ではないか(◎-◎;)

 かくしてイチローさんは消えかかっていたストーヴに薪を入れ、ミルクを飲んで暖まりながらブログを書く。音は立てなかったのに、どういうワケか子供たちも起きてきて横でマンガを見ている。

そうこうしているうちに4日になった。

ちょっと歩いてみる。なんとなく痺れを感じる。クスリのやつ、いつから効いてくるのだろうか?・・・まさか翌日からはムリだろうな・・・

しかし7日にあるスティルチャには出たいもんだな〜・・それまでに治るかな〜?

ただ、ひとつイイことは、いくらでも動き回れという医者の命令。明日は強敵のブッシュに挑戦できるのだろうか・・・安心して老骨にムチ打つことにしよう。

と・・そんなわけで、この正月はブルーな気持ちで耐えていたのです。

いやはや、腰の痛みって外部からはウカガイ知れないほどに強烈なのですよね〜(◎-◎;)

人生観が変わるほどのヤマイだと、つくずく感じ入りましたよ。

まるで、冬のどんよりと暗く重い曇り空と、晴れ上がった夕空とのちがいのようなんです。

    ショクン!!
    平和と健康は水のようにタダで与えられるなんて考えてはいけないよ!!
賢くなって 尽力だの人力だのを尽くさないと未来は暗いのだよ。

     市(^-^)/

 

 

 

 

57件のコメント

  1. 渡邉智彦

    お世話になります。
    渡邉智彦です。以前ぎっくり腰を何度かやりまして、あの2週間ほとんど動けない痛みは忘れません。もう2度といやだ!と思うぎっくり。
    その後毎晩軽い筋トレと柔軟体操を欠かさずしていますが、たまにぴりっと腰に痛みが走ります。
    イチローさんの腰、早い完治を願っています。

    • 市

      いまなら、その痛みはいやというほどよく解るわぁ〜(^o^) ワッシも成長したよ(^◇^)

  2. 晴れ晴れショー

    自分も、腰痛持ちなのでイチローさんの気持ちは分かります。はい。本当にその通りだと思います。薬で腰痛がとれたら良いですね。今日はドローを70回した所で書き込みしてますので後、30回行おうと思っています。ドローが終わったら、スマホの充電をして洗濯をして干して、
    寝ようかと思います。ではまた。(@^^)/~~~

    • 市

      だんだんと、はればれの生活にリズムらしいものが出てきたね(^^) そろそろ、遠くに自分が目指す星が見えないかい? その星というのは、ただぽつんと光っているだけで、そこに具体案などあるわけではない、ただ君にコッチの方向においでと光を放っているだけだ。

  3. 須田浩之スダヒロシ٩( ˇωˇ )و

    腰は長く続くのですけれど、
    神経組織の改編にも薬は寄与します。
    結構な労働を体内組織にも強いて
    痛み止めも脳には影響するので、眠気最速はいつもとは違って督促状が体内各所に発令されます。
    ですが、痛みを直したり、体を構築しだしたりで、脳自体はフル回転してますから、そっちにチャンネルすると起きるわけです。
    脳って、死ぬまで休むことはありません。
    フルに動くか、適当に出力を落とすかしかしない、心臓と似たような働きの臓器です。
    自然の動物から生まれてきた人間ですが、人間種は、自然界では生きていけません。
    自然界で生きていけない唯一の生物とも言えます。
    だから、自分の生きる圏を作ります。
    今のままですと、うまく伸ばして120から130年くらいが寿命。もう少し人工的な(これ重要)環境ですと150年から160年ほどまで活動可能な設計になっているようで、もっと環境が一定の、たとえば宇宙空間に圏をつくると200年以上活動可能になりますが、地上には戻れなくなるようです。
    2126年にやってくるスウィフト・タットル彗星が、ぶつかるにせよ、その長い尾っぽに中に入るにせよ、現状では地上は厳しいことになりますから、それに向かって僕らの後の世代が全地球的に一致団結して、頑張ってほしいなと思うところ。

    • 市

      さすが物知りだけあるな(^^)
      その彗星のハナシは初耳なのでもっとくわしくおせえてな(^-^)/

    • 須田浩之スダヒロシ٩( ˇωˇ )و

      スウィフト・タットル彗星

      https://www.astroarts.co.jp/special/comet2003/contest/109p-j.html

      http://pro.tok2.com/~aq6a-ink/ms/tentai/suift.htm

      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AB%E5%BD%97%E6%98%9F

      ペルセウス座流星群
      https://www.google.co.jp/search?rlz=1C1CHBD_jaJP744JP744&q=%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%BA%A7%E6%B5%81%E6%98%9F%E7%BE%A4&sa=X&ved=0ahUKEwigz9Tm3r7YAhUCxLwKHQrnA9wQ1QIIbSgE&biw=1220&bih=605

      若干盛りすぎなサイト
      https://matome.naver.jp/odai/2137611114331996801

      再発見者・木内さんのバックアップサイト
      http://www.forumsora.com/?p=757

      木内さんが書いた唯一の本で、
      この内容をもとにあと2冊、偏向報道的に改変された内容が出ていますが、
      あれらは大事なとこがガセです。
      その後に、体裁の良い形で出てきた本二冊って、本当にこの動きをうやむやにすべく出てきたものなのだなあと、
      つくづく思っています。
      https://www.amazon.co.jp/gp/product/4763194771/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

      昨年末、木内さんに会える機会があったので、
      あってきました。そこで、長々とかかって機械とか世に出てないことを
      ちらりという人もいましたが、
      1985年にメカマガを賢さん経由で紹介されて、そこからきっかり
      15年後に湊浩平事務所にてその世に出す一端をやりながら北海道、沖縄と
      時の与党、のちの野党ニンゲンなども巻き込んだ動きの中でそれが埋没して、
      そんなんでも出ないものは出ていかないんだということが分かったのが2000年、
      それから現在が2018年、実際に僕自身も、方面は違えどもそういうことはそういうことなのかもなあと思うような
      経験をしてから、簡単に言うほど、世に出すことってできるもんではないなあと思っています。

      それはさておき、
      彗星衝突自体は、可能性としてはありますけど、何より困ったのは、きわめて広い範囲で
      箒の部分が逃げ場がないくらいに広がってることです。
      ペルセウス座流星群の核となって地球に降り注いでいるのは、その箒には全くなっていないくらい、うっすい星間物質となっている、
      箒のちいさなちいさな名残のところだけです。
      だから流星としては、かなり目立つものの、電波障害以外ではあまり影響はありません。
      しかし、ほうきの中は全く別です。濃い星間物質に突っ込んだ時、地球の大気には、大量の超高温の流星が降り注ぎますから
      大気温度は急上昇し、大気内で、隕石や隕鉄がプラズマ状態となるところも頻出して大気層が破壊され始めます。
      通常の生物がどの程度の温度上昇に耐えられるのか、平均温度が5度以上上がると、まず助かりませんが、数十度以上の変化となるのは間違いなく、
      数百度上がることも予想の範囲内となります。
      ぶつからなくても、そういうことになるわけです。

       あと110年ほど先のことです。
      使えることは現時点では核くらいしか思いつきません。
      今までで運用できた一番大きなキャリヤ(ロケット)はアポロのサターンV、ソ連のN型は結局使えず。いま、テスラのスペースXのファルコンヘビーと
      ブルーオリジンの次回型、NASAの火星行きと銘打っている開発中のもの、ロシアのプロトン、中国の新型キャリアなどありますが、
      約20kmばかりの大きさの水生の軌道を変えるための詳細計算が、どれくらい進んでいるのか。
      そして、それを支えるのって、世論なわけで、この世論をどうやって導いていけるのか、というのが大きな問題となっていくと思います。
      (シャトルは、こういった用途には全然使えません)
      アメリカがやはり大きくリードしてはいますが、反アメリカの世論が全地球レベルでは足を引っ張るくらい大きいのが現実です。
      ロシアがやっても反ロシア、中国がやっても反中国。
      過去にいくつかの地球に遊星がぶつかってくる映画がありましたが、みな、ガバメントからの人民のプロパガンダや状況を知らせたりそれによる意識調査のために作られた試験的試みです。
       怖いのは、終末思想や末法思想の変質的な宗教教義が問題です。
      いわゆる特攻的な行動原理の集団が、将来の足を引っ張るものです。
      しかし、全地球的な外的脅威は、一致団結の良い機会になる可能性も大きく、
      起死回生の手立てになることも内包をしています。

  4. elan

    私もネットで調べると座骨神経痛というやつらしく、腰からふくらはぎくらいまで痛みと痺れに悩まされています。

    昔、渡辺淳一のエッセイで読んだのですが
    健康とは何も感じないことなんだそうです。だから痛みが出たり、不自由になったりしてはじめて健康のありがたみを知るのだと。
    ほんとうにその通りだと思います。
    常にあたりまえにあるものや事柄には、人間感謝することが難しいのですが、やはりそれはあたりまえではないのですよね。
    市郎さんが痛みでブルーになっていると、私も少しブルーになります。
    だから逆に元気を出さないとな。とも思います。
    早く良くなってください
    とても心配です。

    雲の上の人じゃなかった。
    私には兄はいないけれども、ちょっと歳の離れた兄さんのように感じてきたことを想い出しました。

    • 市

      なぁに・・エンジンのひとつも止まったくれえでブルーのままいるイチロー兄イじゃねえって(^○^)

  5. 晴れ晴れショー

    漠然とした感じのお星さまに、なんかうまい事言えないですけど導かれてる気がします。(*´∀`)♪

    • 市

      イチローさんも上手くはいえないけど、その星には生きているうちには到達できない。今ある君の生命が尽きたとき、その次に行ける場所、それがその星だ。我々の「他界」がそこにある。

  6. 市

    さて、朝になって少し歩いてみました。
    でも3分も歩くと腰は痛くなります。
    だけど、激痛だったのが鈍痛に変わったという気がします。
    子供たちがマキ狩りをやりたがっているので午後になったらトライしてみようかと・・・

  7. 駄武ー

    イチローさん。こんにちは。

    今年もよろしくお願いします。
    m(._.)m

    一昨年の葉隠訓練前にぎっくりっぽいのをやってからお尻側の足の付け根から背中の首の下辺りまでに違和感や痛みがあります。
    ((((;゚Д゚)))))))
    医者に行ってもすぐには良くならないので行ってません。
    (^◇^;)

    5、6年前だったか背骨の真ん中辺りが痛くて5週間過ぎても痛みが治まらなかったので渋々医者に行ってレントゲン撮影したら圧迫骨折だと言われました。
    !(◎_◎;)

    2週間で治るよ。
    って診断できるなんて良い医者に行きましたね。
    \(^o^)/
    おいらもそんな医者に診てもらいたい。
    (T ^ T)

    イチローさんも早く良くなってくださいね。
    \(^o^)/\(^o^)/

  8. 須田浩之スダヒロシ٩( ˇωˇ )و

    高校生アルバイトで青果市場に居たときに、爺さんがトラックに挟まったのを持ち上げてぎっくり腰になってから40年ばかり、時たま無理した時にぐきっというか、ずきっというか、ありました。
    さすがにそろそろ前触れもわかるようにはなってきましたけど、そしてコルセットも幾種類も手元にあり、必要のある時ない時に使い分けしていますが、人間、死ぬまで動いて、食って出してなんですね。
    動けるうちはごまかしごまかしでも動いてると、体のほうがそれに合わせてくれるようです。
    大したもんだと思います、この体。
    有難いことで。

  9. MIZ

    腰痛はツライですよね。
    私も若い頃にスキーで痛めた腰が、未だにムリをすると痛みます。
    直立歩行の人類にとって宿命なんでしょうかね。

    また性懲りもなく、小説書きました。
    今回は二晩知恵を絞ったので、前回のショートショートよりは厚みと長さがあります。
    ただ、テーマが重く内容がヒコーキ物、しかも一人称視点の閉鎖空間という実にオタクな出来です。
    しかも、カタカナばっか。

    ー 専守防衛 ー

    「ブレイク!、ブレイク!」。
    ヘルメットのイヤーパッドにAWACS 早期警戒管制機からの指示が入る。
    反射的に操縦桿を左に倒し手前に力一杯引き、パワーレバーをミリタリーまで押し込む。
    機体は左へ激しくバンクし、ガッと身体へGが襲う。
    Gメーターの針は7を超えた。Gスーツが下半身を締め付ける。腹筋に力を入れ強く短い呼吸で、脳から血液が流れ落ちるの防ぐ。

    「クソッ、本当に撃ちやがった!」。
    レーダーロックされRWR レーダー ワーニング レシーバーがピーピー鳴ってたが、本当に撃って来るとは思わなかった。
    前方から向かって来るのはAIM-120アムラーム。アメリカ製の中距離空対空ミサイル。
    だが、こいつは研究し尽くしてる。ビーム機動でかわせる。
    タイミングが合えば、だが。
    「よし、落ち着け落ち着け。訓練と同じだ」。
    90°の左急旋回から機体を一旦水平に戻す。
    旋回で失ったエネルギーを取り戻し、さらなるエネルギーを獲得するためパワーレバーをアフターバーナーポジションへ。機体が加速を始める。
    「ジェッション タンク」。
    「カバーポジション」。
    僚機へ指示を出しながら増槽を切り離す。
    「帰りは空中給油か」。
    「帰りがあれば、だが」。
    後ろを振り返り僚機の位置取りを確認する。

    俺は今、F-15J改のコクピットにいる。
    場所は対馬近海の上空30000フィート。
    しばらく前からK国との関係が最悪な状態だ。
    原因はいつものお決まり。
    だが今回はK国内の政府への突き上げが激しく、K国政府は世論の目をそらすため軍を動かした。よりによって対馬に。悪いのは日本だと。
    K国海兵隊が乗り込んだ強襲揚陸艦「独島」とイージス艦「世宗大王」の艦隊。
    海自もイージス艦の「あたご」を旗艦とする護衛艦隊を対馬に向かわせ、上空には空自の戦闘機。
    AAM4とAAM5の対空装備のF-15J改でMIG CAP。いや、相手はMIGではないか。それと、新型の超音速対艦ミサイルASM3を装備したF-2A。
    対艦装備のF-2AはあくまでK国への警告。いつでも撃沈出来るぞ、と。
    だが、K国イージス艦の撃沈はアメリカが許可しないだろうし、ましてやK国海兵隊員が乗った強襲揚陸艦への攻撃は千人単位の戦死者が出る。こちらは日本政府が許可しないだろう。
    そして今、俺が乗るF-15J改へ向け、K国はKF-16戦闘機をぶつけてきた。
    俺は今回の騒動は、K国の国内向けパフォーマンス程度にしか考えていなかった。
    ミサイルを撃たれるまでは。

    「20マイル!」。
    AWACSからミサイルとの距離が入る。
    ライトターン。右に90°切返す。
    ここでチャフをリリース。
    チャフはレーダーに偽のエコーを作り出し、運が良ければミサイルをごまかせる。
    速度という運動エネルギーを回復したのでパワーレバーをミリタリーへ戻す。速度は大事だ。スピード イズ ライフ。
    しかし、燃料はもっと大事だ。燃料をバカ喰いするアフターバーナーは長時間使いたくない。アフターバーナー使用中はフューエル フロー メーターが狂ったように回ってる。
    レフトターン。左に90°切返す。
    もう一度チャフをリリース。
    左右への90°ターンを繰り返し、正面からのミサイルに対し常に横切るように飛行するビーム機動。レーダーを欺瞞する動き。
    そして、チャフで偽のターゲットをミサイルに与える。
    だが、タイミングがすべて。

    見えた!。ミサイルはこちらへ1発だけ。
    「よしっ、かわせる」。
    ライトターン。
    今度は9G!。
    リリース チャフ!。
    「ドーンッ!」
    ミサイルは後方のチャフへ突っ込んで誤爆した。

    「ROE はクリア?。反撃許可を」。
    「ネガティヴ!」。
    AWACSからの返答に唖然とした。
    クソッ!。ミサイル撃たれてネガティヴはないだろう。
    「今、空幕へ確認中。反撃はネガティヴ」。
    だが、とりあえずAWACSは奴らへのインターセプトコースを指示してきた。

    「アームドは?」。
    AWACSへマスターアームONの許可を取る。
    「ネガティヴ!」。
    チッ、何考えてんだか。
    AWACSからこちらの機体状況は見えない。マスターアームをONにしても分かりはしない。が、自衛官としてパイロットとしての良識がそうはさせなかった。
    「もうちょっと高度が欲しい」。
    ビーム機動で失った高度をAWACSにリクエストする。
    「ベクター010、アルト28、ミリタリー」。
    AWACSはインターセプトコースと高度、ミリタリーパワーでの追跡を指示してくる。
    敵機は、そう相手はもう敵機と呼べるだろう、ミサイルを発射するとコースを反転していた。
    こちらのレーダーモードはRWSモード、索敵モードだ。相手の速度と向かう方位は分からない。ただそこにいる、という表示だけ。
    アームドを許可されないのでレーダーロックはしない。
    レーダー画面の反応は心なしか離れていく。
    「このままだと振り切られるな」。
    そう思いながら、振り返って僚機を確認したその時。
    「ピッ、ピッ、ピーッ!」。
    RWRのレーダー警報が連続した不吉なトーンに変わる。ロックオンされた。
    ヤバい!、イージスシステムだ!。
    「ピーッ!」。
    新たな警報!。
    そしてAWACSからの指示。
    「ミサイルワーニング、SM-2。ダイブ!、ダイブ!」。
    クソッ!K国イージス艦からのSM-2 スタンダードミサイルだ。AWACSはどこを見てたんだ!、イージス艦の位置は分かってただろうに。極めつけの最悪!。
    左へロールを打って反転降下。海面へ向けダイブする。
    頭上から赤い火の玉が迫って来る。
    さっきからチャフは撃ちまくってるが、イージスシステムとスタンダードミサイルには無力。ミサイルの速度が速くてビーム機動が通用しない。
    スタンダードミサイルから逃れるには海面ギリギリに降りてシークラッターに紛れるしか方法は無い。
    でも海面までは10000フィート。間に合いそうにない。
    「だめか・・・」。

    「ドンッ!」。「ガーン!」。
    パイロットになって初めて経験する、閃光、音、衝撃。それに続くワーニングランプ、コーションランプの点灯。
    「ワーニング。エンジン ファイヤー レフト。ワーニング。FCSフェイラー。ワーニング・・・」。
    警報だらけだな。
    コントロールは?。
    クソッ、アンコントロール!。
    「メーデー、メーデー、メーデー」。
    「アンコントロール!。アンコントロール!」。
    ベイルアウトだ!。
    「イジェクト、イジェクト、イジェクト!」。
    俺はベイルアウトをコールして射出シートで脱出した。
    いや、果たして脱出出来たのだろうか?。

    突然、周りの景色が消えた。
    「ノック イット オフ、ノック イット オフ。訓練終了。パイロットはシャットダウン手順完了後、シミュレーターから降りてください」。
    シミュレータコントロール室からの指示が来る。
    「ノック イット オフ了解」。
    シミュレータのコクピットで各スイッチをオフへ。
    「シャットダウン チェックリスト コンプリート」。
    シートのハーネスを外しヘルメットを脱ぐ。
    「はぁ〜。死んだ、のか?」。

    シミュレータのシートに座ったまま思わずつぶやいた。
    「俺は今、専守防衛の生贄にされたのかな」。
    自衛隊の基本戦略、専守防衛。
    相手からの攻撃を受けてから、初めて軍事力を行使する。
    相手機からの空対空ミサイル発射だけでは、故意か事故かは判断しかねる。
    明確な攻撃の証拠が必要となる。撃墜という証拠が。
    「AWACSがイージス艦の存在を忘れるはずがないもんな」。
    「俺は交戦規定クリアのための生贄だったのかもな」。
    「レーダーロックは無し、ましてやマスターアームはOFF。敵対行為、挑発行為は全く無し・・・」。
    「専守防衛か〜。ま、宣誓した身だし。これも幹部自衛官としての責任だよな」。
    胸のウイングマーク入りのネームパッチをパチンと叩いて、俺は訓練デブリーフィングへ向かった。

    おわり

    日々、アラートという実戦のために、土日盆正月関係なく、24時間365日待機している空自隊員の皆さまに敬意を表します。

    • ももすけ

      MIZさん、(ちょっと手に汗にぎって)たのしく読ませていただきました。
      ありがとうございました。

      by イチロー(さん)広場はたのしいな(^○^) とつくずく思うヲトコ

    • elan

      なかなかの緊迫感に引き込まれましたよ。
      前回のも合わせて、こうして短編を書いて行ったら、立派に短編集になりますね。
      毎度夢から醒めるようなオチがついているのもGoodです♪ヽ(´▽`)/

    • dnag(ドナグ)

      MIZさん、おもしろかったですよ!!

      航空戦闘描写がとても興味深かったです!

      シミュレーション落ちでしたが、実際の戦闘もこうなんでしょうね。特に管制とのやりとり、参考にさせていただきます。

      ところで、「専守防衛」って、日本国土が戦場になるまで相手に手出しできないっていうとんでもない決めごとですよね。戦争は、やらぬが一番。やるからには勝たねばならず、勝つためには「専守防衛」っていう考え方は足引っ張り以外の何物でもない気がするのですが・・・。

      お話から離れてしまいました。すばらしいものを読ませていただいたと思っています!ありがとうございました!!

    • MIZ

      ももすけさん、elanさん、ドナグさん、晴れ晴れさん、感想ありがとうございます。
      私、こんなオチが好きなんですヨ。
      緊張と恐怖を引っ張って、最後に実は、ってストーリー。
      最後の、実は、を実に考えているヤツ。

      しかし、カタカナと略語ばっかりですよね。
      航空機用の略語辞典みたいなのありますからね。

      現代航空戦は、ベトナム戦争までの空中戦ドッグファイトとは様相が変わって、「ファーストルック ファーストキル」を突き詰めた戦いになってます。
      パイロットだけで戦術を組立てることは無く、AWACSエイワックス空中管制やGCI地上管制の指示で、相手に気付かれることなく絶対優位な位置へ誘導し、第1撃で敵をヤッツケる。
      最新のネットワークシステムでは、双方向ネットワークですから、空自の新戦闘機のF-35Aだと、AWACSや他のネットワーク対応システムを搭載している、戦闘機、艦船等からの情報だけで攻撃出来ます。相手が気付かないうちに。

      なので空中戦だけでは物語が全く面白くなりません。だから難しい。
      次は・・・ムリかも。

    • マロンパ 95

      MIZさ~ん(^○^)/
      空自隊員の皆さまに敬意を表すアトガキにグッときますた~♪
      そんなMIZさんに、緊張と恐怖を引っ張るショートフィルムを捧げるだ~す♪
      「THE LIGHT OF DARKNESS」で動画を ドーガ検索してくだちい~。
      ドーガヨロシク

      by 最近はショートフィルムでも途中で寝落ちしちゃうオトコ

  10. 佐伯

    あけましておめでとうございます。腰痛の経過よろしいようですよ。私も腰痛四年以上出ておりませんが、”かっけ”によく似た症状が出ることがありました。勿論症状が出ている最中も尿酸値に以上ありません。プロアスリート御用達のドクターも”原因はハッキリ分からん。”と言います。が、この時出してくれる、腰の突っ張り治す薬は効きます。腰が伸びず、車椅子で診察室に行って、数日後には裸足で何十キロも走っちゃうんだから人間の身体は不思議です。ある本で見たんですが。私の症状とそっくりのアスリートの話みました。糖類と身体の代謝?の異常反応みたいですね。おかかりのドクターは文面みる限りよろしいようですよ!人類は20万年位前二本足で立ち上がり、地球上最強の長距離ランナーに進化しました。その代償に有酸素運動を続けねば心身の健康を保てないそうです。様々な腰痛も代償の一つなんでしょうね。”ギックリ腰って言ってもイロイロ有る。”って裸足ランニングも理解され、ご自身もランナーでプロアスリート御用達ドクターも言ってました。

  11. 晴れ晴れショー

    想い出に涙する、のコメントの返信を稚拙ながらこちらの方に書かせて頂きます。m(__)m
    最近は、年をとったせいもあり ちょっとした事で涙もろくなってしまう事が多々あります。
    例えば、友達の命日が近づいた時なんかは昔のスマホに残ったメールのやり取りを見て、ちょっと涙ぐむ事もありますし
    最近では、親父の命日が近づいてくると
    やっとこさ涙ぐめるようになってきましたね。
    後は、昔と違って少しの事でちょっとした事で涙ぐむようになりましたね。
    はい。
    まだ、自分の年では歳を取るのが どういう事なのかはイチローさんや他の方々ほどにはわかっておらず、なんか一生懸命に日々を生きてるって感じですね。
    長くなりましたので、この辺で。
    もう、ちょっとしたらウォーキングに行きたいと思います。ではまた。(@^^)/~~~

  12. 晴れ晴れショー

    えっと、今日の総歩数合計は13386歩でした。ちょっと休んで、ご飯を食べたり
    なんやかんやした後に、ドローの練習を
    したいと思います。ではまた。

  13. 晴れ晴れショー

    MIZさん。私は、飛行機とかには全く知識はないのですが思わず引き込まれてしまいました。(^○^)
    イチローさんのブログを訪れて書き込みをしてドナグさんの小説を読み更にMIZさんの小説を読むという楽しみが1つ増えました。
    ありがとうございます。m(__)m
    👍

  14. 犬うなぎ

    ご自愛ください><;

    >初診料35ドル、クスリ代8ドル・・

    アメリカでは医療費が高く、破産者が続出している、というウェブ上の記事を読んだのですが、かなり身近なことなのでしょうか。。

    「もうこんな国いやだ…」アメリカで請求された恐ろしく高額な医療費14例
    http://labaq.com/archives/51816136.html

    ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    アメリカのドラッグ・ストアは、ものすごく充実しているイメージがあるのですが、やはり少々のことでは病院に行けないからなのかな、と想像いたしました。

    ・・・トレーニングされている方に大変失礼ながら、以下が助力になれば幸いです。
    体を楽に使う歩き方を紹介されている動画がございます^^

    甲野善紀 甲野陽紀  驚くほど日常生活を楽にする 武術&身体術 「カラダの技の活かし方」
    https://www.youtube.com/watch?v=o_uhiz9Knp0

    わたくしも、階段を上るときは、ナンバの歩き方でなるべく負担をかけずに上るようにしております。

    以下の動画は、斧での薪割り方法の紹介です。

    薪割りのやり方と、日本製とスウェーデン製の斧との違い(ホローグラインドが状況によっては危険)が、とても興味深かったです。

    24,1.18 武術の動きを農作業に活かす。講座

    • 市

      アメリカの医療費は法外な値段だったり、収入が低いとそれなりに安くなり、無料で子供を産めたりもするので、イチガイには言えないものですよ。そしてなんでもないのに病院に行きたがる人は多く、イチローさんの場合はメズラシーほうです。医療が充実していると人々は不用心になって食い放題の贅沢放題をするので、健康の危機管理という大切なことをできなくなるのですよね。
      イチローさんは病院はカンオケだくらいに想っているので遠ざかるように頑張っています(^^)

  15. 追伸:

    蛇足ながら・・・
    4:00頃から、ホローグラインドの斧の、実際の危険性をレビューされています。

    ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    甲野善紀先生/薪割り

  16. dnag(ドナグ)

    市郎さん、大丈夫ですか?
    まこちおやっとさぁでございもす。

    唐突ですがみんなで書く小説の話。たたき台的即席プロットです。

    またまた、ブログの流れと関係のない話を載せていただきますことを申し訳なく思っております。イチローさんの、「みんなで小説を書こう」という問いかけを受けて、以下の5つのプロットを考えてみました。もっとこう、スケールの大きいものを考えたかったのですが、ここら辺が私の限界のようです。それと、ドナグが行って、肌で感じてきた国というのがタイを筆頭に、そのミャンマーとの国境線、停電続きで「どこが富豪の国だ?」と思ったドバイ(トランジットの空き時間に散策した程度ですけどね)、アフリカはケニア・ナイロビシティ、射撃ができるグアム、親族の結婚式を挙げたハワイ。だけなんです。つまり、映画原作に一番なりやすいアメリカ本土を舞台にしたものが書けないんです。その辺、すべて市郎さんだのみになりますです、すみません。

    で、ですね、前置きはともかくドナグの考えたプロットは以下のようなものです。

    ① 引退したSPであるイチローは、故郷鹿児島で隠遁生活を送っていた。そこへ、東京で暮らす裕福な一家から名指しでイチローにボディーガードの依頼がくる。「もう隠居した身だから」とイチローが固辞するが、先方はどうしてもイチローでなければ安心できない、という。イチローがしぶしぶ東京に向かうと、待っていたのは現役SP時代、イチローが盾となってその身を守った国会議員だった。今、家族は目立たないよう茨城県に疎開させてあるが、小学生の娘の命を狙うという謎の左翼団体の脅迫は日に日に真実味を増すばかり。どうかイチローに娘の身辺警護をしてもらいたい、という。イチローはその案を飲んで、茨城に向かう。イチローと少女はぎくしゃくと関係を良い方向に築いていくが、最近ではすっかり心の交流が図れるようになっていた。そんなある日、少女が姿を消してしまう。依頼主はイチローに大いに失望するが、イチローはそんなことを気にしていなかった。イチローは、少女との絆を絶たれた怒りで燃え上がり、封印していた大型ナイフを手に、左翼団体と本格的な抗争に入っていく。

    ②、30歳のイチロー青年は、暴力団東雲一家の起こした抗争事件の解決にあたっていた。SAT隊のスナイパーであるイチローは、若い女性の人質をとってコンビニを出てくる東雲組員の射殺を許可された。イチローは私物でレミントンM700の308口径を、同870ショットガンを所持し、遠距離射撃、近距離射撃ともに腕を磨くのを忘れないほど熱心なシューターだった。しかし、イチローの放った弾は組員の頭を抜けた後、鉄製の扉枠にあたって跳弾し、人質の後頭部を直撃、破壊してしまう。車いすになった被害女性のもとを、罵詈雑言を覚悟で尋ねるイチローだったが、彼女の家族は「あなたが撃ってくださらなかったら娘は死んでいた」と、暖かに迎え入れてくれた。やがて、車いすの女性との心の交流から始まり、イチローは女性と結婚することになる。そして、警察を辞め、平和な仕事に就こうと思いはじめていた。一方、組員を殺された東雲一家は、撃った警官(イチローのこと)を躍起になって探していた。イチローの結婚式はつつましやかに行われたが幾名か、昔の同僚も参列していた。この同僚が、新郎新婦のなれ初めをVTRで振り返る余興をケータイで録画し、「おめでとう!イチロー!!」と題うってユーチューブに流してしまう。東雲一家の若い衆が、ユーチューブのビデオを観て、イチローを特定する。即座にイチローの新妻は殺されてしまう。怒りと自責の念に駆られたイチローは2丁のレミントンを肩に、片っ端から東雲一家をつぶしていく。

    ③、ジュンさんを準主役に、彼女が誘拐されるのをイチローさんが助けに行く(これは現在書いている最中です)。

    ④、勤務中、やむを得ず自爆寸前の少女を射殺してしまった25歳のイチロー隊員。同僚からも、警察上層部からもその件でおとがめなし、と言われていたがイチローの胸に深く傷を植え付けていた。こころの傷がいやされないまま、イチローは仕事をやめる。平和に社会のために仕えようと考えるイチローの前に、NPO団体「ゼロ・ランドマイン」の代表、坂本が現れる。「忘れられた戦場」の一つであるタイとミャンマー(ビルマ)国境の白カレン族とミャンマー政府軍の戦いに巻き込まれた、ランドマイン犠牲者を助ける手助けをしようと持ちかけてくる。イチローのいたSAT隊には爆発物処理の研修もあった。最低限の手伝いはできるだろう。イチローがそう思っていると坂本は「住友重工のランドマイン除去重機で作業を進めていますから、ご心配には及びません。ただ、あなたには作業員が拉致され、惨殺されるのを止めていたければ・・・と」イチローはがっかりし、答えを保留にしたままその場は分かれた。「イチローは自問自答する。結局わしにできるのは戦うこと、だけなのか。そこにしか価値を見出されていないのか?しかし、戦えるのは事実だし、戦うことで罪なき人々の被害を軽くできるなら、それでいいのではないか?」翌日、イチローは坂本のオファーを受けることにした。イチローは、タイ・ミャンマーの戦線に旅立っていく。

    ⑤新興宗教「21教会」に娘のジュンが入信してしまった。「21」。南朝鮮語で「トンイル」すなわち「統一」と同音を表す。この教会は表向き西洋のバイブルを教えのもとにしているが、その実、韓国は偉大な国であり、現在停滞しているのは、20世紀初頭日本に美術品から人員から、何から何まで暴力的に持っていかれたのが原因である。21世紀の今日、過去日本に連れ去られた人や物品をできるだけ取り返そう。教団名につけた「21教会」は先に述べたとおり「統一」とのダブルミーニングになっている。北朝鮮との統一を果たすのは悲願だが、それだけでは経済破綻してしまう。日本も、韓国の劣った弟でありこちらも統一して経済補てんさせようと考えている。韓国は、メディア戦略で幻の「韓流ブーム」を作りあげ、日本人の韓国ブランドを上げ、嫌悪感をなくし日本から少しでも多くの金を巻き上げたいと思っていたため、「21教会」を黙認どころかバックアップしていた。ジュンは入信後、家に戻らなくなり、やがて韓国人、日本人600名を集めた「集団結婚式」に参加するという。当日、くじ引きで決まった相手と結婚することになるのだが、相手の条件を希望することもできないし、キャンセルもきかない。日本人女性には、「運命の相手と出会えますよ!」と喧伝しているが、韓国側の男性たちには「ただで嫁がもらえます。農村部の労働力・跡継ぎ対策にもってこい!」と宣伝していることからも温度差がわかる。合同結婚式当日、イチローはテレビ報道で式場を知り、止めさせに行き、ジュンを連れ帰るつもりだったが、教団は脅しあげて返そうとしたイチローに脅しが効かず、殴って返そうと思ったら殴り返され、ついに拳銃で脅してくるようになる。さて、イチローは無事にジュンの目をさまして、この異様な教会から連れ帰ることができるでしょうか?という各お話です。

    イチローさんを主役にした場合、一番の魅力は一見普通の人にみえるけれど、実は超絶な戦闘能力を持っている、という点にあると思うんですよ。それも筋肉バカではなく、哲学を持った老齢の紳士。このキャラクターを活かせると最高なんだけれどなぁ、と。これが書けないのが、現在の私の限界です。

    ドナグ

    • 市

      ちょっといろいろとイメイジが浮かんでいるので、よく考えてからコメントするわ。

    • dnag(ドナグ)

      市郎さん、お読みいただきありがとうございます。

      私のはただのたたき台ですので、お気になさらずにいてくださいませ。

      それより、市郎さんの頭に浮かぶ「いろいろ」の「イメイジ」が楽しみです!!

      ドナグ

    • 市

      チャイナが日本を征服するための第一歩として、あらかじめ観光客や仕事などの名目で入り込んでいた1000人ほどの隠れアタッカーたちが日本全国で蜂起し、国会が開かれている最中に議事堂を占領し、空自基地すべてを占拠し、戦艦なども爆破し、陸自の基地も放送局も占拠し、日本省の立ち上げにはには沖縄の御那賀という男が抜擢され、そいつが大勢の部下を使って抵抗勢力を残酷無比に殺しまくる・・・

      トランプが辞任させられ、米国の政治に空白が生まれた時、中国の一斉攻撃が始まる。空自と海自が抵抗するも、現代の戦争はミサイルの数で決まるので3日間もするとジャパンは壊滅する。占領された日本には軍人は存在できず、民間から民兵たちが自然発生する。

      「小日本よ3日以内に降伏しないと主要都市すべてに核攻撃を実施する」ただちに武装解除して我々の軍隊が到着するのを待ちなさい」という告知が突然なされる。そのころの米国とヨーロッパはチャイナマネーに冒されていて事態を見守るばかり。そのとき日本人はどうするか。

      こういった、過去の世界では いくらでもあったような戦闘が日本の未来に起こる可能性がある。そういう壮大な内容を書きたいものだよ。

    • dnag(ドナグ)

      これはすごいです!!!

      構想が壮大で、段違いです!それも、コンニチ的脅威として非常にリアルですね、さすが市郎さんです、シャッポを脱ぎました。

      議事堂や陸空自基地といった守りの固いところを中国軍スリーパーが攻略する際の攻防戦の描写や、圧倒的力を誇示してくるチャイナの軍事的動きを描くことが前半の見どころになるのではないかと楽しみにしています。

      後半は核攻撃前に日本が反撃に出るのか?核攻撃後の廃墟で生き残りがゲリラ戦を展開していくのか?のどちらを選ぶかでストーリーは大きく変わりますよね。

      でもですね、話が戦略規模や政治レベルで推移していると、我々が(私が?)読みたい、戦術レベルで活躍する市郎さんの姿が薄まりはしないかと心配でもあります。

      市郎さんはやはり、町中がレンチン(人民解放軍=レンミンカイフォンチン)で埋め尽くされ、銃が奪われても有志とともに薩摩薬丸示現流の血刀を振りおろし、一晩に1個小隊を音もなく闇討ちで壊滅させ、ヨンティェンチー(永田の鬼)として恐れられる、みたいな、市郎さん個人の活躍が読みたいです~!!

      両立できるといいですね~。

    • 市

      「イーチ、君の祖国は崩壊した。もしも君がジャパンに行きたければ我々は資金と武器くらいは調達できるのだが・・・」
      と、CIAの機密援護を受けて市は複数のパスポートを手に来日する。
      かねてから集まる場所はサッポロの歯医者宅だと決めてあったのでそこに行く。家を接収され、妻は強姦されて殺され、娘は拉致されたトモが半死半生で寝て居た。そして同じような境遇の自衛隊員と警察官も数名いた。
      「おまんさたちにオイのイノチば捧げもんで」と、市は笑みを浮かべて宣言する。

      「いいか、テロリストという人種は、自分の国や信条を守るために命を捨てながら強大な侵略者と闘うものだ。ただしISのような無能な戦術にならぬよう、心して優秀無比なテロリストとなってチャイナに挑むのだ。まずは中国幹部連の子供たちを誘拐することから始める。場合によってはさらった娘の指を切って送りつけもする。首を切るのもありだ。それができないという奴はいますぐに出ていってくれ」

      皆、イチローの覚悟に慄然とする。しかし誰も引き下がるどころか、同士は増えてゆく・・・。

      イチローの銃撃はたまにしかなく、なによりも残酷無比に相手の弱点を突いたタクティカル戦法にチャイナは震撼とする。しかしリーダーは特定できない。リーダーと観て捕らえてみれば日本育ちのタイワン人だったり、韓国人だったり、タイ人だったり、日本語しか話せない中国人だったりで本人たちのしらない方法でオトリにされていた・・・
      人質救出は困難をきわめるもの、人質救出に精通しているイチローは常に裏をかき、おおくの突入部隊をブービートラップで爆死させるのでチャイナ軍は救出作戦への参加を拒むようになる・・・

      と、個人の活躍ではなく、本当の日本人たちが盗られた自国を奪還するために各所でヒーローが出てきて活躍するのよ。

    • dnag(ドナグ)

      市郎さん、すっごくおもしろそうです!!!
      「盗られた自国を奪還する」って、戦争というものの永遠のテーマですよね。パレスチナなんかまさに
      そうですものね。

      ところで市郎さん、これ以上掘り下げて書かれると、市郎さん作品の無料公開状態になってしまいますので、(個人的には・・・いえ、皆さんもきっと、もっともっと続けて読みたいのですが)「続きは出版を待ってね!」とされたほうがよいような気がします。ああ、続きを読みたかったファンの皆様ごめんなさい!!

      お話の規模といい、盛り込まれる合理的で無慈悲なタクティカル描写であったり、市郎さんの集大成的作品になると思います!!

    • 市

      でも、こういう根気のいるシゴトはしたくないので、ドナギーにコンテを渡し、相談しながら展開したいよ。
      ワッシとしては、人の終わりかたを示唆する物語りを書こうとしており、もひとつは、アメ横でトイガンを眺め回っていた高校生が成長してアメリカに渡り、ふとしたことでFBIと関係ができ、訓練を受けて不定期にデコイをやりながら闘いを繰り返し、アメリカ社会の光と闇を描こうとしているんだわ。今なら書けることもあるのだけど、でもぜんぜん進まないわ (^_^;

    • 松浪和夫

       あららと思っているうちに、たくさんの小説の木の芽が出てきましたね。
       イチローさんの小説は、以前の記事に何度か出てきていた「民兵」を題材にしたものではないでしょうか。危機が迫ってきたときにどう対抗するか。長い間温められていたものではないかと思います。

       こうなったら、ドナグさんも自分の思いを小説にしてがっちりとぶつけてみてはどうでしょう。共作にするより自力でやった方がいいと思うんですが? どうでしょう?

    • 市

      でも、日本の小説家には銃撃に関する描写を矛盾なく書ける人がいないのでは?
      チャンバラのタテでさえも納得できるのは少ないですし、殴り合いにしても どちらが相手のどこをどの強さで打ったがために勝負がついたのかといった技の解明もありませんし、ましてや銃にしても、それらの弱点や限界や、どの部位をどのような弾丸が貫いて何分で絶命するとか、そういうことをマニアックに長々と描くのではなく、銃をたいして知らない人にでもサラリと解るように描けるのは、こういっちゃなんですがイチローさんは適役ではないかと(^◇^)

      ちなみに「ゲッタウエイ」は素晴らしいアクション映画でしたが、撃った相手がボディーアーマーを着ていたかどうかが解らないのは銃の名人とはいえず、ガンショップでハイスタのショットガンを強奪したときガンショップのオヤジに背中を見せましたが、あれはタクティカル的に観て大失敗なのですよね。だってガンショップの店員のほとんどは武装しているのですから。

      イチローさんは、自分で納得のいく銃撃シーンを1度でいいから書きたいと願っているんです。だけどストーリー展開はメンドクサイので他の人に書いていただきたいと・・(^^)

      とくに腰が治ったらもう座って書き物などできるイチローさんじゃないですしサ(^○^)

    • 松浪和夫

       イチローさんのおっしゃる通りで、銃撃戦を正確に、的確な描写で書かける小説家はいないと思います。

       僕もマックイーンの大ファンで、「ゲッタウェイ」が大好きです。ガンショップのシーン、ユーチューブで見てみました。確かに背中を向けたまま、外に出て行く。敵に背中を取られるな。戦いの鉄則ですね。指摘されるまで全然気づきませんでした。(*_*)

       イチローさんが考えている小説の設定とても面白いです。中国による日本占領は今日的なテーマです。
       ですが、主人公がテロリストとなると、読者が物語に乗れなくなる恐れがあります。テロリストではなく、義勇兵にしたらどうでしょうかね。

       それと、敵国幹部の家族を誘拐する作戦は残虐な感じがしすぎるので、別の作戦に変えた方がいいと思います。
       書かれる側への配慮が必要です。たとえ小説、架空の物語でも。拙作「エノラゲイ撃墜指令」のときも、編集さんから何度も言われました。どこまでなら書いていいのかという明確な線引きがある訳ではないので、非常に難しいです。結局、何の抗議もありませんでしたが。

       脱線しました。面白い小説には強いキャラクターの主人公が必要。これも既にできてます。敵国の幹部たちの子供を誘拐できるか、と義勇兵候補者に問いかけるシーンをそのまま生かす。それだけの強い覚悟があるかどうか。読者が息を呑んで見守るシーンです。ただし、これは問いかけだけで、作戦は実行しない。マインドセットができているかの確認です。

       敵役が強ければ強いほど、物語は面白くなります。義勇兵のリーダーは不明。しかし、その作戦から誰の仕業か見破った中国軍の将校が出てくる。その将校率いる軍隊と義勇兵グループの激烈な戦いが始まる、なんて風にしたらどうでしょう。

       主人公が過酷な状況に追い込まれることも、面白さが増す条件。アメリカの武器援助はなし。武器調達も義勇兵たち自らでやらなければならない。

       それと箸休めの存在もありですね。一つの戦闘が終わって腹が空くと、義勇兵の一人がどこからともなくラーメンを調達して仲間全員に配る男。食糧調達で毎回お手柄を挙げ、義勇兵のリーダーから背中に一個サインしてもらうのだす。

       ドナグさん、以上を踏まえて執筆頑張って下さい。
       これでアドバイスになったかなあ……(・・?
       

       

    • elan

      松浪さんのアドバイスは流石だなと思います。
      確かに書かれる側への配慮というのはあるのかな。とくに商業出版の世界では致命的な事もあるでしょうしね。
      ここから産まれる物語はどの辺を落とし所にするかは考えどころですが、気に留めておく必要はあるかと思います。

      松浪さんの著作へのリンクを設置しておきました。

    • 市

      ローマ帝国がやったこと、
      侍たちがやったこと、
      チンギス カンがやったこと、
      ナチスがやったこと、
      モウタクトーがやったこと、
      ジョンウン一族がやってきたこと・・・

      などなどを拾い読みして人間界の現実の苛烈さや酷薄さを垣間見るに、ワシにはとうてい日本の皆様に読んでもらえるような お行儀の良い娯楽小説は書けないです・・(^_^;

      独占酷薄小説なら書けるかも(^◇^;)

      告白小説のパロよ(^o^)笑いたまえ

      by 正直で親切だと想われている人間の残虐性から目を逸らせないヲトコ

    • elan

      松浪さんのアドバイスはもっともですし、商業出版では当たり前だとは思うんですけど、逆にそこから離れたらなんでもありな時代にはなっていますよね。
      なのでAmazonのみとかなら、思い切った設定で書くことも可能だし、そこに価値があるのかもしれません。
      ましてや、ここでみんなでつくるなら普通じゃないここだからこそのものが生まれる可能性が高いですからね。

      デコイの話はそろそろ聞けるんでしょうかねー?
      書いたりできるんですかねー?
      スゴイ話なんだとは思うんですがねー

      書きましょう!

    • 市

      デコイのハナシはまだ1ページしか書けてなく、それも初めからやり直しにするかも(^_^;スマン

      足がもげたら書くのだけどネ (^◇^)

      で、あのさ、誰かさ・・
      こういうの↓書いてくれんかな?・・・

      月の裏側に巨大な物体が近づいて見えなくなったのをNASAが確認する。やがてそれは地球からまっすぐの月面に動いてきて停まった。肉眼で見えるサイズだ。全世界が騒然となり、地球人は全員がそれを見つめる。ほどなくしてNASAはシグナルを受信する。それはボイジャーが人類の紹介をするために宇宙に放ったメッセイジだった。やがて、その物体から50個ほどの物体が分散しながら地球に向かって降りてきた。そのひとつが富士山の麓に着陸する。カマボコ形で長辺が20kmもある巨大な宇宙船だ。そのハッチから径60mほどの円盤が飛び出して行き、それぞれに海や湖、河や山に潜っていく。そのなかのいくつかは大都市にやってきて数千人もの人間を生きたままとらえてカマボコ基地に運ぶ。政府主導でコンタクトを試みるも返事などなく、異星人は姿も見せない。家族を拉致された人々は抗議行動を起こすためにカマボコの近くに行くが、寄ると身体がしびれて動けなくなる。当然ながら自衛隊は武器など使用しない。アメリカ、ロシヤ、チャイナなども静観するのみ。やがてカマボコの屋根からガスのような霧が高々と放出される。それを収集して科学者たちが解析すると・・・それは人間の身体を完全解体し、DNAもなにも検査され尽くしたあとの灰のようなものだった。

      さあ!! この後どうなるのか?・・・

      請う!! 君たちの展開センス!!

    • dnag(ドナグ)

      みなさん、こんばんは!ドナグです。

      「すごいな、さすが松浪さんだな~!!思考に重みがある」と思って読み進めていたら、最後に

      >ドナグさん、以上を踏まえて執筆頑張って下さい。

      ですとぉ~???」

      私がやるんでしょうか?

      正直、不安しかありません。
      今年は年明け早々激動の一年になりそうです・・・。

    • 松浪和夫

       どうも一方向からしか見えていなかったようです。
       人間の暗黒面を正面からとらえて書かれた小説いっぱいあります。爽快感はないけれど、内臓をわしづかみにされたような強い感覚が残る。イチローさんが考えた最初の案をそのまま使えます。朝令暮改。
       しかし、そういう小説は、難しくて僕には書けません。(~_~;)

       そもそも小説は自由なのだから、それこそ自由闊達に、あららぎの庭に誰か書いてほしいものです。せっかくイチローさんが考えてelanさんが作ってくれたのですから。
       何か新しいものに出会えるかもしれませんね。

  17. 晴れ晴れショー

    こちらの方にコメントを書かせて頂きます。因みに、私が涙を流すのは亡くなった友を思う時や、最近はやっと亡くなった親父の事を思う時ですかね。
    後は、幼稚なやつと思われるかも知れませんが、テレビで感動ドキュメント等を見たりした時にも たまに涙を流す事があります。

    • 市

      泣きたいときは抵抗せずにハラハラと涙を流そうよ、その回数が多いほどに成長があるんだからね。でも、あんまし安いドラマなんかで泣くのは賢さにかけるので、ものごとは穿って観よう。
      穿つ→うがつ→雨だれ岩をも穿つ

  18. 晴れ晴れショー

    このブログとは全く関係ありませんが、
    星野仙一さんが お亡くなりになられたと
    ネットのニュースで知りました。
    謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

  19. 神武 保具

    私も20代の時に腰痛を患い、以後ずっとそれに苦しめられていたのですが、30代の時にはついに悪化して完全に歩けなくなりました。
    そこで入院して手術。歩けるようにはなったものの、今もちょっと無理が続くと痛みが出ます。
    痛みが出るとその周辺の筋肉が緊張して血行が悪くなるため、さらに痛みを増す、という悪循環になるようです。
    ですので、そういう場合には痛み止めの薬を利用して、筋肉の緊張を緩和するというのはアリだと思います。
    運動ですが、色々な人の話を総合すると「正しい姿勢で歩く」というのがベストみたいですね。
    イチローさん、どうぞお大事に。

    • 市

      「正しい姿勢で歩く」というのがベストみたいですね。←それしかないね(^^)

  20. KO-1

    お疲れ様です。
    除雪に来て居ると⁉️ 正月も日曜も関係無いですからね〜( ̄▽ ̄)
    あっ‼️でも12月31日の泊まり番の時は蟹さんを食べましたね〜(╹◡╹)♡

    ホント腰が痛い時は何をしても痛い(><)
    医者から痛み止をもらっていますが、飲んでも効く時と効かない時がありますね〜(@_@)

    イチ様❣️身体を大切にそしてまたジャポンに来て下さいな〜♪(v^_^)v

  21. ルシファ

    えーと、10年程寝かせていたネタの「序章」の荒書きを投稿してみます。当時はどうしても書けなくて放り出していたんですが、手遊びしているうちに形になりました。まだ、文章のねじれとか、視点のブレとかもありますが、試作品ってことで御笑覧くださいな。
    ※まだ、なーんにも事件が起きません(笑)。この後何か起きそう・・・という雰囲気が伝われば幸いです。
    ※主人公には倫理観に欠けた面があります。舞台が舞台だけに、今後の展開を予想して不快感を覚える人がいるかもしれません。読み飛ばしをお願いします。

    *  *  *  *  *  *  

     瀬戸内海にほど近い山の中腹に、その学校はあった。
     海運と造船業、そして繊維業で発展をとげてきた、今原市。地方都市である。その辺縁部にふさわしい佇まいの学校であった。県下第二位の市とはいえ、中心部を少し離れれば田畑があり、民家が山を背負うようにして建っている姿を見ることができる。そもそも県都でさえ地下鉄も無く、路面電車が市民の重要な交通手段となっているような街なのである。
     気候極めて穏やかにして、人心は長閑なり。
     首都圏を初めとする大都市の喧噪から見れば、時が止まっているかのような。そこに懐かしい古き良き日本の風景が残っているような。ともすればそんな錯覚を抱いてしまう。
     そう、錯覚なのだ。今原市は平凡な地方都市の顔を見せながら、その裏で確実に膿み爛れつつあった。
     灰色の軽自動車が、細い道を上ってくる。学校に来るためには国道から外れ、狭苦しい住宅街を抜けねばならぬ。平野部が少ないこの地で必要な敷地を確保するために、学校は山の中腹に追いやられているわけだ。国道を挟んだ向かい側の山の中腹に小学校が建っているのも同じ理由である。
     傾斜は急だが、軽自動車の走りは軽快だ。傷んだ舗装路の凹凸を巧みに吸収するサスペンション。四気筒エンジンの低い唸り。そして、スーパーチャージャーが発する独特のメカニカルノイズ。―――スバル製だ。
     校庭下に広がる空き地をぐるりと回り込み、溜め池の脇を抜けて、正門の前で停まった。運転席のドアが開く。
     丸っこい姿が車内から現れた。男だ。黒に近い紺のスーツを着ているのだが、いかにも窮屈そうである。肥満、とまではいかなくとも、「小太り」と表現しても差し支えないだろう。身長は175㎝ほどはあるだろうか。あまり長くない首の上に乗っている顔も、やはり丸かった。目元こそ涼やかな二重だが、肉のおかげでどこか子供のような印象を与える。醜男でもないが、特にハンサムというわけでもない。強いて言うならば、野性味を欠いた小型の熊のような印象だけが残る不思議な男だった。年齢もよくわからない。
     男は正門の脇に掲げられている学校名のプレートを凝視していた。スバルのアイドリング音を背に、動かぬまま数瞬。
     ニッと笑った。目尻に笑い皺ができる。
    「やっぱり、ここが稲美中学校かぁ。」
     体格に似合わぬ、やや高い声が可愛らしい。
     彼の様子を窺っていた生徒たちから笑い声が漏れた。
     部活をしている生徒たちの何人かが、先ほどから彼の一挙手一投足を見守っていたのである。
     無理もあるまい。春休みの昼間、わざわざやって来る客は多くない。それが巨漢――中学生から見てだが――と不釣り合いな軽自動車の組み合わせなのだから、興味を惹かぬ訳がない。
     何人か女生徒が近付いて来る。こういう場面では女子の方が積極的だ。一人が口を開く。
    「こんにちは。うちの学校に何か御用ですか?」
    「ああ、こんにちは。バレー部かい?職員室に行きたいんだけど、ここの校舎は聞いていたより複雑だなぁ。」
     屈託無く笑う男に、女生徒もつられて笑顔になる。
    「ええと、体育館の下が駐車場になっているので、そこを通り抜ければ職員室に直接上がる階段があります。」
    「ありがとう、助かったよ。」
     スバルに乗り込もうとする男に声を掛けてみた。
    「あの、もしかして新しく来られた先生ですか?」
    「うん…いや、まだ秘密だった。でも、すぐにわかるよ。」
     器用にウインクして、男は構内に車を乗り入れた。そのまま駐車場に向かう。
     彼女は、「何だかプーさんと話しているみたいだ」とぼんやりした頭で思った。隣でバレー部の仲間が「今度の先生、ハンサムじゃなかったね」と呟くのが聞こえた。その通りだと思った。しかし、「ガッカリだわぁ」という溜め息混じりの愚痴には全く同意できなかった。

     スバルを停めた駐車場は暗かった。上に体育館が載っているのだから当然ではある。
    昼間でも隅ににわだかまる闇を見通すように、男の目付きが鋭くなる。鋼の色を映した瞳で、辺りを窺う。顔は動かさず、目の動きだけで。
     エンジンを止め、車から降りる動作が先ほどより速い。ドアの開きは小さく、足音がしなかった。
     階段はすぐに見つかった。薄いビジネスバッグと土産が入った紙袋を提げ、螺旋状の段を上る。運動場で野球部とサッカー部が練習しているのが見えた。
     登り切ったところが職員用玄関だった。この校舎は職員室が二階にあるのだ。ガラスを通して中が見える。一度深呼吸してドアをノックする。扉を開けた。
    「失礼します。この度こちらでお世話になります。御雷武(みかづちたける)と申します。」
     小柄な男が席を立った。少し足を引きずっているのに御雷は気付いた。
    「お待ちしていましたよ、御雷先生。」
     電話で話したのと同じ声――教頭だ。たしか小泉といったか。
    「よろしくお願いします。これは、つまらないものですが…」
    如才なく微笑んで手土産を渡す。職員室にいた数名の教師も会釈を返す。
    「こちらこそ、よろしく頼みます。皆さんへの紹介は、校長先生に会ってからということにしましょう。」
     そのまま、スリッパを借り校長室に通された。教頭が「御雷先生が到着しました」と校長に報告してから、招き入れられる。
    「御雷武です。よろしくお願いします。」
     両袖のある机――通称「校長机」に座った男は、ひどく小さく見えた。
     立ち上がると御雷より僅かに大きい。五十代半ばということを考えれば、世代的には決して小柄ではない。にもかかわらず、校長は小さく見えるのだった。
     校長は応接セットに席を移すと、御雷に向かいのソファーを勧めた。
    「失礼します。」
    一礼して腰を下ろす。すぐに、二人分のコーヒーが運ばれてきた。
    「校長の尾内です。御雷先生は、この学校のことはご存じでしょうか?」
    言いながら手を伸ばす。御雷はバッグから辞令を取り出し、校長に渡す。ここへ来る前に教育委員会で交付されたものだ。
    「委員会でも『大丈夫か』と心配されましたよ。」
    苦笑を含んだ声を作って答えた。
    「なんでも、このあたりでは一番荒れているとか。最近は教育困難校というらしいですね。」
     校長の表情は肯定だった。苦虫とはどんな味がするのだろう?御雷はふとそんなことを思った。
    「昨年度だけで、教員が三人辞めました。二人は講師を雇って穴埋めすることができましたが、あと一人がどうしても見つからなくてね。かといってこのままでは四月から欠員が出たままスタートすることになるわけで…」
    「まあ、新たに正規教員を配置して、また潰されてはたまりませんからね。それで、講師専門の私にお鉢が回ってきた、というわけですな。」
     皮肉を込めたつもりはなかったが、図星だったのだろう。滑稽なくらい校長は狼狽した。見たところ三十代になるかどうかといった若造に空恐ろしさすら感じたのは、御雷の唇に浮かぶ微かな笑みのせいか。
     御雷の眼はどこまでも冷徹だ。こうしている間にも校長を観察している。乾いて染みの浮いた肌、眼の下はたるんで隈ができている。どうしようもない疲労が、校長を小さく見せているのだ。生徒が荒れているだけではない。教員同士も上手くいっていないらしい。そういえば、校長室に掛けてある予定表には、校長の出張がびっしりと書きこんである。
     月の半分近くを校外に逃げる校長、か。こんな指揮官だから船が傾くのか。それとも傾いた船にはもう指揮官が要らないのか。いずれにせよ、この船が沈むまで、あまり時間は残されていないように感じられた。だから、これを渡す。
     御雷は小さな封筒を出して校長の前に置いた。
    「委員会からです。少しわがままをさせていただきます。」
     不審げな面持ちで、校長が封筒を手に取る。県の教育委員会の正規の封筒だ。きちんと厳封してあるのが異様だった。尾内校長個人宛…「親展」だ。

    • dnag(ドナグ)

      ルシファさん、今後の展開わくわくしますね!!

      実はドナグも鹿児島県正規採用教諭をやめて以来(組合VS管理職とか、疲れ果てた先生の自殺とかいろいろありまして・・・)、講師専門で東海、北関東、九州とやってきたので主人公・御雷先生がどんな人なのか興味がわくと同時に、親近感を覚えます。

      ルシファさんは、文章が綺麗ですね!品があって読みやすいです。それに、学校の様子が目に浮かぶようにディテールが描けていて、そういうことはドナグの不得意とするところなので、思わず尊敬のまなざしで見てしまいます。

      さてさて、「親展」の中には何が書かれているのでしょうか??楽しみです!!

    • 市

      歓迎の辞

      ゴジラは放射線を吐くので魅力があるわけで(^◇^)倫理観だの道徳だの正義だのをふりまわす奴はショセン保身主義のエゴ野郎にすぎないので、主人公はハミダシ野郎、内に秘めたる毒をもって自称知識人どもを暴きまくってほしいですよ(^◇^)

    • ルシファ

      うはは、早速誤字を見付けてしまいました。「構内→校内」ですねー。
      今後の展開?実はあまり細かいプロットは考えていないんですよね。
      私自身が映像で見たいシーンがいくつかあって、そのシーンを見せるためにストーリーの展開を考える・・・という感じです。私の中では、既に映像作品なんですよん(タイトルすら決まっていないというのに)。
      で、それぞれのシーンを実現させるためにはクリヤしなければならない課題があって、割と現実的に苦しんでます。派手なアクションやホラ話の部分は楽しんで書けるんですが、地味な課題ほど難しいっていう。
      日常生活の場を舞台にしているのも、一種の「縛りプレイ」です。

      目下一番悩んでいるのは、時代設定です。この物語の発想を得たのは、インターネットもなく、家庭用PCも普及していない頃でした。携帯電話も一般的ではありませんでした。
      もし、21世紀を舞台にするなら、いろんなことが簡単にクリヤできます。が・・・一方で、増え続ける防犯カメラ等が御雷の行動を制限するのは間違いないでしょう。
      逆に、昭和を舞台にするなら、セキュリティがガバガバで楽勝。緊迫感も何もあったもんじゃない。
      うーん・・・ネタを寝かせた弊害ですねぇ。思いついたときに一気に書き上げておくべきでした。
      取りあえず本編中では「スバルが自社生産の軽を持っていた頃」と逃げておきます。古い中古車の可能性もありますが(笑)。

      もはや瞬発力は無いので、チマチマと思いついたときに書いていきましょう。

  22. 晴れ晴れショー

    なんか、皆さんそれぞれ触発されたのでしょうか、ルシファさんの小説 も読めるとは何かラッキーって感じがします。
    今後の展開が楽しみって感じですね。👍
    今日は、夜にウォーキングに行こうとしたのですが、あいにく雨が降って来ましたので中止とさせて頂きました。
    総歩数合計は8113歩でした。
    もう少し、ゆっくりしたらドローの練習をします。ではまた。

  23. 信玄

    (^o^)ハウディー♪

    出たー!
    ルーさん小説♪
    ゛じゃかァーっしゃァー!
    ワシがカラダで教えたる~ッ!゛
    瀬戸内に降り立つ主人公。
    こりゃ、やすし師匠主演映画「ビッグマグナム黒岩先生」を彷彿させる予感。

    とても読みやすく、出だしからワクがムネムネ♪

    ゛かなんなオイッ!゛
    ゛起こるでーしかし!゛
    ゛メガネメガネ、、、゛

    続き、楽しみに待ってます。

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